弘前大学の学食(学生食堂)で課題のレポートを書いている2人の大学生…
何やら本をめくったり、タイピングをしたり頑張っているようですが、ついため息が漏れます。
行き詰まってしまったみたいです。

もうこんなんじゃどうにもならん…！！閃くためには煩悩を捨てて1度無にならなければ…！！


そうして始まったのが今回の「無になる旅」です。
旅に行ってきたのは、私、教育学部2年佐藤帆乃夏と、人文社会科学部2年の奥平房英さんです。

【袋宮寺】
まず、煩悩を取り払うと言って思いついたのがそう、「座禅を組む」こと！
早速座禅体験ができる袋宮寺というお寺に行きました。



がらがらっと戸を開けると、立ち込める線香の香りと大きな観音様！！
思わず「お寺だ…」と言ってしまいました。笑



そして座禅体験が始まります。
まずは座禅の組み方や基本的な知識を教えてもらい、今回は呼吸の数を数える「数息観(すそくかん)」という座禅をしました。

最初は鳥のさえずりや陽の暖かさに気が向いてしまったり、上手く呼吸ができなかったりと煩悩祭りだったのですが、次第に呼吸にだけ集中している自分がいました…感動…！！

旅の様子の中でもあったトントンットンという音、実はお坊さんが例の棒で肩を叩いてくれた音だったんですが、なにせ「パシーーーンッ」という音のイメージが強かったので驚きでした。
あの音、喝をいれるという以外に、強ばった肩の緊張をほぐすという意味もあるんだそうです。

こういった普段だと聞けない音も聞けたのが貴重な体験だったなあ、と思います。

無になった私たちの写真です。笑



続いて、ふさえさんが無になれる場所を教えてくれるということだったんですが、
そこで連れていかれた(笑)のがなんと、久渡寺…！！

【久渡寺】
こちら、知る人ぞ知る心霊スポットともされていまして、着いた時のショックたるや…


さらにそびえ立つ「ただの坂」！！！なにこれ！！！
衝撃過ぎて上手い写真がありません笑

私はすぐ帰りたくなってしまったのですが、階段(？？)を登るという淡々とした動きがきっと心を無にしてくれる、というふさえさんの言葉を信じて登ることにしました……

とはいえただの雪の坂、とっっっっっても大変でした！
登っていると必死になり次第に無に………

あ、無になれていました。

杉の木のずらっと並ぶ雪景色の神秘的な感じにうっとりし、さらに坂の上にたどり着いたときの感動もありとても達成感がありました！なんともすっきりとした気持ちになれましたね〜


というところで終わればよかったのですが…
待っているのはそう、下山。
感動して忘れていましたが、結構な坂を登ってしまい、帰れるんだろうか…と呆然としてしまいました。


上から見た景色がこんな感じ。
案の定下山というよりは落下という感じになってしまいましたが、なんとか帰還しました。


無事に「無」になることもでき、煩悩も去り、レポートも終わり、楽しい旅になったなあと思います。

来月もお楽しみに〜！