おはようございます。
農学生命科学部3年の工藤たかゆきと申します、わたしです。
今月、弘前の魅力を再発見しようということで注目したのは『弘前城の桜』です。どうしてあんなにもたくさんの桜が植えられるようになったのでしょうか?

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ことの起こりは明治時代、廃城令により弘前藩の藩主(お殿様みたいなもの)は弘前城ではなく、東京の方に住んでいました。
そのため、弘前城にはあまり人が出入りすることはなく、閑散――むしろ荒廃していたと表現していいほどに、城内は荒んでいたそうです。
しかし、弘前という街の歴史を代表する弘前城が寂れていくのを良しとしない藩士(お侍さん)もおり、明治13年に内山覚弥(うちやま かくや)が、その2年後の明治15年には菊池楯衛(きくち たてえい)が城内に桜を植え、花見を目的に人が来るようにしました。一方で、厳粛なる城内で宴会とは何事か、と花見に否定的な人もおり、当時植えられた桜の一部は失われてしまったそうです。

その後、戦争の勝利や、天皇の即位といった記念の度に桜が植えられてゆき、現在の桜でいっぱいの弘前城公園の姿がある、ということでした。

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現代を生きる私たちにとっては、『公園』は人々の憩う場所であり、『城』はその中にあってなお弘前の歴史のシンボルであると私は思います。日常的に目にする街並みのなかに、歴史が見える形で息づいているというのが、やはり弘前という街の最大の魅力ではないでしょうか。

それでは、皆様もよい弘前ライフを。

わたしでした。

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【書籍紹介】弘前城築城四百年-城・町・人の歴史万華鏡
       https://goo.gl/images/gZhb7V

この本は、弘前の歴史について、弘前城と政治の関わり、城下町の役割、町の人々に息づく文化というさまざまな面から説明するものです。今回調べた弘前城の桜についての記述の他にも、城下町で催されてきたねぷた祭りの事々や、弘前の文化に影響を与えた様々な人のお話など、代表的なことからなかなか知られていないことまで広く語られています。著者は弘前大学の名誉教授である長谷川成一先生を中心に、弘前の歴史の研究の第一線で活躍されている18名もの方々が共著者として執筆されています。資料集と言うにとどまらず、私たちのように弘前に住む人にとっては、この街に背景としてあるものを身近に思い起こさせてくれる、とても面白い読み物でもあります。弘前を知りたい、魅力を再発見したいと考えている方は、大学図書館でもこの本が貸し出されているので是非読んでみてはいかがでしょうか。